私が生徒にアンサンブルを勧める理由。
色々ありますが…
音楽には、ピアノだけ弾いていては、
わからないことがとても多いからです。
作曲家にとって、
ピアノ作品とは全作品のほんの一部分。
これに、例外はないでしょう。
アンサンブルの体験によって、
弦楽器からはアーティキュレーション、
管楽器からはフレージングについて、
多くのヒントを得ることと思います。
そして、歌の伴奏をすれば、
その両方を言葉という媒体を通して、
総括的に体感できるでしょう。
そして忘れてはならないのが、
ピアノのソロ演奏とは、
常に複数の演奏者が合奏している、
オーケストラのようなものだということ。
実際に他の演奏者と共演することで、
とかく独善的になりがちな、
自分の演奏を客観視し、
コントロールすることは、
とても大切なことなのです。