楽譜はいらない…

私が2歳の時から育てた、

現在小学1年生の生徒のお話ですが、

レッスンに来ると、毎回、

楽譜を持たずピアノに座ります。

 

楽譜は?と聞くと、

「もう全部覚えたからいらない…」

 

教材の量は決して少なくなく、

・ハノン(音階練習)

・バーナム(移調練習)

・バイエル併用曲数曲

全て暗譜です。

 

どうやらここのところ、

覚えなければ弾けないということを、

完全に身に着けた様子。

 

初級のうちにこの感覚が身につくのは、

理想的ですね~。

なにせ、ピアニストは暗譜が使命。

暗譜に苦労する人は、

少なくないわけですから…。

 

でも、本当は…、

バイエル教則本の練習曲第一番に、

作曲者自身の補足説明書きが、

ちゃんとあるんですよねぇ~。

 

「生徒ははじめ、

 この2ページの課題を、

 先生の指導のもとに、

 暗譜で弾いてください。」

 

本来は、まずこのやり方を学んで、

その上に、さらなる積み重ねを、

していかなければならないのです。

これは、

とっても大切なことなんですね。

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