観察眼

どうしてスラーが書いてあるのに、

わざわざそこに重ねて、

legato と書いてあるのか…?

意味わからん…。

 

レッスンの帰りがけに、

ある生徒がポツリと…。

 

バイエル教則本には、

このような表示がよく出てきますが、

つまり、スラーの記号が、

既にレガートを意味しているのに、

同じことをなぜもう一度書くのか?

…という、当然と言えば当然の疑問。

 

これは、

期待に反してあまり出てこない、

実は、ものすごく良い質問。

 

鋭い観察眼とは、

常人には見えないことを透視するとか、

そんなスピリチュアル能力ではなく、

万人に普通に見えることを、

きちんと知覚する能力なのですね!

 

他人の書いた楽譜を読むことが、

演奏の始まりになるクラシック世界。

鋭い観察眼は、耳を育てます、ハイ!